フラーレンの安全性
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化粧品などの美容成分として配合されている水溶性フラーレン(Radical Sponge)。この物質の人体への安全性は保障されているのでしょうか。化粧水や美容液は肌に直接適用するだけに、やはり安全性が気になるところです。
フラーレンの安全性については、現時点で以下のことがわかっています。
【Bio Fullerene(バイオ・フラーレン)の安全性】
Bio Fullerene(水溶性フラーレンの元となるもの)の安全性については、国内最大手の安全性試験受託期間である三菱化学安全科学研究所(安科研)にて確認されています。
対象となる物質(この場合、フラーレン)が医薬品使用として認められるかどうかは、国が厳しく定める安全性の基準に合致していなければなりません。これは、GLP(Good Laboratory Practice)と呼ばれる基準に適合しているかどうかで評価されます。Bio Fullereneは、全ての試験項目をクリアし、医薬部外品としての基準を満たしていることが確認されています。
この試験で審査される項目には、以下の9つがあります。
①急性経口毒性
対象物質を口から投与し、その用量と有害作用との関係を調べる試験
②皮膚刺激性
皮膚に接触した時の、湿疹や接触性皮膚障害などが発症する可能性を
評価する試験
③累積刺激性
連続的に使用した時の皮膚刺激性の有無を評価する試験
④皮膚感作性
アレルギー性の接触皮膚炎を惹き起こすかどうか、またその程度は
どれ位かを評価する試験
⑤光感作性
光との相互作用で皮膚アレルギーを起こすかどうかの可能性の有無を
評価する試験
⑥光毒性
光との相互作用で皮膚刺激性を起こす可能性の有無を評価する試験
⑦変異原性
微生物を用いて、遺伝子突然変異や染色体異常、DNA損傷などが
惹き起こされるか否かを評価する試験
⑧染色体異常
哺乳類の培養細胞を用いて、染色体異常が惹き起こされるか否かを
評価する試験
⑨ヒトパッチ試験
ヒトの皮膚に接触した時に、アレルギー反応の有無を調べるための
簡易試験
【Radical Sponge(ラジカル・スポンジ)の安全性】
一方、Radical Sponge(水溶性フラーレン)の安全性については、県立広島大 生物資源学部との共同プロジェクトにおいて、以下のように確認されています。
①ヒト皮膚角化細胞を使い、Radical Spongeの濃度を変化させて細胞の生存率を測定。その結果、化粧品に用いる際の4倍ならびに16倍の濃度でも、細胞の生存率は高く維持されたとのこと。
②ヒトの基底層にあるメラノサイト細胞を使い、濃度を段階的に変化させて毒性試験を実施。Radical Spongeとポリマーとの比較では、Radical Spongeのほうが細胞に負担をかけないという結果が得られたとのこと。
③ヒト皮膚角化細胞へ可視光を照射する光毒性試験、ならびにメラノサイト細胞に紫外線を照射した際のDNA切断を評価する試験も実施。いずれも問題ないことが確認されたとのこと。
[参照記事]
『Tech-On! 「フラーレンの安全性試験結果」』
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