水溶性フラーレンとは
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水溶性フラーレンとは、肌の老化防止と美白効果を期待して美容液などの化粧品に含まれている成分のことです。このフラーレンを初めて化粧品の分野に応用したのは、ビタミンC60バイオリサーチ株式会社と呼ばれている会社です。
ビタミンC60バイオリサーチ(株)は、フラーレン・ビジネスを推進している三菱商事株式会社の関連会社になります。同社は高機能コスメティック市場に向けてフラーレンを原料として供給すること、ならびにコスメ製品を研究開発することを目的として2003年7月に設立されました。
この同社の活動を強力にサポートするのが、県立広島大学生物資源学部(現、生命環境学部)の三羽研究室、そしてドクターズコスメ商品開発のベンチャーである株式会社 ITOといった産学研究機関です。県立広島大学とは、皮膚の老化に深く関係する活性酸素の消去能力についての共同研究を行い、また株式会社ITOとはコスメティック原料とコスメ製品開発の領域で協力関係を密にし、高機能化粧品の開発・製品化を目指しています。
さて、この水溶性フラーレンと普通のフラーレンとの違いはどこにあるのでしょうか?一般的なフラーレンの場合、有機溶媒には溶解しますが水には溶けません。このことが化粧品へ配合することを難しくしていました。このもともと水に溶けないフラーレンを、水に溶けるように改良したのが「水溶性フラーレン」なのです。
この水溶性フラーレンの原料になるC60ですが、美容液として人間の皮膚につけるものなので、高度に精製し徹底的に残留溶媒や不純物が除去されています。つまり、生体に問題なく適合するように、安全面においても考慮されているということです。
次に、精製したフラーレンを構成している炭素原子に、OH-という水酸基(正確には、ヒドロキシル基と呼ぶ)を数多く化学修飾させていきます。化学修飾(または、単に『修飾』)とは、官能基(ここでは水酸基のこと)を結合させることで、フラーレンに新たな機能を付与することを意味します。こうして、水酸基を修飾されたフラーレンは水溶性を示すようになるのです。
こうして開発された水溶性フラーレンは、『Radical Sponge(ラジカル・スポンジ)』という商標名が与えられています。
